木造住宅の地盤調査ではこれ!  スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)

スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)について、わかりやすく解説します。

SWS試験とは?
 ・SWS試験は、地盤の強度や締まり具合を調べるための地盤調査方法の一つです。戸建て住宅などの小規模な建物を建てる際に、地盤が建物を支えられるかどうかを判断するために広く用いられています。

SWS試験の方法
 ・SWS試験では、先端にスクリューポイントと呼ばれるドリルのようなものが付いたロッド(鉄の棒)を地面に垂直に突き刺し、以下の2つの方法で地盤の抵抗を測定します。
 ・荷重による貫入:ロッドに重りを載せ、その重さでロッドがどれだけ沈むかを測定します。
 ・回転による貫入:ロッドを回転させ、どれくらいの力で回転させるとロッドが沈むかを測定します。
これらの測定結果から、地盤の硬さや締まり具合を数値化し、地盤の強度を評価します。
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SWS試験のメリット
 ・調査時間が短い:ボーリング調査などに比べて短時間で調査が完了します。
 ・費用が安価:他の地盤調査方法に比べて費用を抑えられます。
 ・狭い場所でも調査可能:比較的小さなスペースでも調査が可能です。
 ・地盤の変化を捉えやすい:比較的密な間隔で測定を行うため、地盤の変化を細かく把握できます。

SWS試験の費用
 ・SWS試験の費用は、調査する地点数や地盤の状況によって異なりますが、一般的には5~10万円程度が目安となります。

SWS試験の注意点
SWS試験は、簡易的な地盤調査方法であるため、以下のような注意点があります。
 ・地盤の正確な情報を把握できない場合がある:SWS試験では、地盤の層構成や土質を正確に把握することは難しい場合があります。
 ・深い地盤の調査には不向き:SWS試験は、比較的浅い地盤の調査に適しています。深い地盤の調査には、ボーリング調査など他の方法が必要です。

まとめ
SWS試験は、戸建て住宅などの小規模な建物を建てる際の地盤調査として、費用対効果の高い方法です。しかし、SWS試験の結果だけで地盤の安全性を判断するのではなく、必要に応じて他の地盤調査方法と組み合わせることが重要です。

では調査する深さは一体どのくらいでしょう?

スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)の調査深度について、以下のようにまとめられます。
 ・一般的な調査深度:・SWS試験は、一般的に深さ10m程度までの浅い地盤の調査に適しています。戸建て住宅などの小規模な建物の地盤調査では、この深度で十分な情報を得られることが多いです。
 ・調査深度の限界:SWS試験は、深い地盤の調査には適していません。深度が深くなると、ロッドにかかる摩擦力が大きくなり、データの精度が低下します。
また、硬い地盤や礫層などでは、ロッドが貫入できず、調査が困難になる場合があります。

他の調査方法との比較:
より深い地盤の調査が必要な場合は、ボーリング調査などの他の地盤調査方法が用いられます。ボーリング調査では、数十メートル以上の深度まで調査が可能です。
したがって、SWS試験の調査深度は、一般的には10m程度までと考えてください。



ティダホーム 一級建築士 藤井高徳


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