約80%の土地が地盤改良の必要が無かった。
N値が低い地盤、つまり軟弱地盤は、建物の重さに耐えられず、沈下や傾斜を引き起こす可能性があります。そのため、建物を建てる前に地盤改良が必要です。
N値とは? (前回のコラムでお話しました。)
N値とは、地盤の硬さを示す指標です。標準貫入試験という地盤調査で測定され、地盤にサンプラーと呼ばれる筒を30cm打ち込むのに必要な打撃回数を表します。N値が低いほど地盤が軟らかく、高いほど硬いことを示します。
N値が低い場合の地盤改良の種類と特徴
N値が低い軟弱地盤の場合、主に以下の地盤改良工法が用いられます。
約80%の土地が地盤改良の必要が無かった。
地盤改良が必要とされた地盤調査の結果、第三者の目で解析するセカンドオピニオンの地盤調査会社が解析した結果、実に約80%もの土地がその必要性はないという信じられない結果が出ています。
13年程前のデーターでは実に約80%の土地がその必要が無いにも関わらず、地盤改良が必要と報告書には書かれていました。
現在、は80%から54%まで下がっています。これは、セカンドオピニオンの功績のたまものだと思われます。
表層改良工法
・軟弱な地盤の表層部分(深さ2m程度まで)をセメント系固化材などを用いて固める工法です。
・比較的浅い軟弱地盤に有効で、費用も比較的安価です。
・戸建て住宅など小規模な建築物に適しています。
柱状改良工法
・軟弱な地盤の中に、セメント系固化材などを用いて柱状の改良体を造成する工法です。
・比較的深い軟弱地盤(深さ8m程度まで)にも対応できます。
・表層改良工法よりも強度が高く、様々な建築物に対応可能です。
杭基礎工法
・軟弱な地盤の下にある硬い地盤(支持層)まで杭を打ち込み、建物を支える工法です。
・最も強度が高く、高層ビルなど重量のある建築物にも対応できます。
・費用は他の工法に比べて高額になる傾向があります。
小口径鋼管杭工法
・鋼管杭を支持層まで貫入させる工法です。
・狭い場所や住宅密集地などでも施工が可能です。
・騒音や振動が比較的少ないです。
費用について
地盤改良の費用は、地盤の状況、建物の規模、選択する工法などによって大きく異なります。一般的な目安としては、以下の通りです。
表層改良工法:数十万円~百万円程度
柱状改良工法:百万円~数百万円程度
杭基礎工法: 数百万円~
その他
地盤改良を行う前に、必ず地盤調査を行い、地盤の状況を正確に把握することが重要です。
地盤改良の設計・施工は、専門の業者に依頼しましょう。
地盤改良工事は、建物の安全性に大きく影響するため、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
ティダホーム 一級建築士 藤井高徳
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